後悔していることリストが嫌いだ、っていう話

 

 

 

たまにTwitterとかで見かける「20代のうちにやっておけばよかったこと」とか「死ぬ間際に後悔すること」のリスト。




 

あれが嫌いだ。




 

「もっとチャレンジすればよかった」とか

「周囲の視線を気にしすぎた」とか

「お酒・たばこを控えればよかった」とか

「つまらない仕事を続けなければよかった」とか

「貯金しておけばよかった」とか、えとせとら。




 

お前らの未練を、あたかも高尚な説話のように話すんじゃねーよって思う。



そりゃ親切心のつもりなんだろうし、僕たちはこういうことで後悔してますよー、こうしたらうまく行きますよーってアドバイスなんだろうから、本当ならありがたく拝聴すべきなんだろうけど、なんかもう生理的に無理なんだよね。

「私の人生、RPGの2周目かよ」ってなっちゃう。




 

 

大人になったら見えることってたくさんあるんだと思うし、私みたいな若輩者にはわからない、とか言われたらもうなにも言い返せないんだけど。

「失敗くらいさせてくれよ、私の人生だぞ」って言い返したい。




 

極端な話、デート中の高校生カップルに、

「いいか、お前らは将来かなり高い確率で別れる。間違っても結婚しない。だから今すぐ別れて勉強して良い大学いけ。そしたら将来は優良企業に入りやすくなるし、そしたら給料はもっとあがるし、そしたらもっと良い暮らしができるし、とにかく今すぐ別れるんだ」

ってアドバイスしてるようなもんでしょ、最高にナンセンスだと思いませんか。



 

 

正しいか正しくないかで言ったら、正しいんじゃないかと思う。高校のときから付き合っている人と結婚するってそんなによく聞く話じゃないし、まあそんな僅かな可能性にかけるなら勉強した方が、「よりよい」選択肢だと思うよ、いやほんとそう思うけど。

でも、そのためにじゃあ今は勉強しとけばいいってそんなわけないだろバカ。そういうの経験しない最短ルートを「成功」だの「幸せ」だのって呼ぶなよ。

青春時代思い出したら、なんかバカみたいに楽しかった思い出と同時に、頭抱えて悶えたくなるほど恥ずかしくて後悔しちゃう思い出だって普通はあると思うし、そうじゃなかったらもう人生の意味がないだろう。




 

確かに、「やっとけばよかったリスト」も、「後悔してますリスト」も、誰だってこころのどっかには抱えてるものだと思う。

あんときもっと頑張ってれば、とか、諦めるのが早すぎた、とか、そういう後悔、本当に自分の心に誓って1度も1ミリも感じたことがないって言うんだったら、それはただのバカか相当なナルシストのどっちかだ。

 

 

でも、そのリストは自分の人生の記録のひとつとして大事にしまっといてほしい。

勝手に人から後悔を奪おうとするなよ、そいつのもんだろ





いま、社会人1年目でつまんないことも嫌なこともあるし、「私はもっとでっけえことがしてえんだ!」とか思うし、仕事終わんないで残業してるときは「もっと自分はできる人間だと思っていたよ…」って、ポイフル食べながら落ち込んでるし。

 

もしかしたら、ライターとかWeb業界とか自分には超向いていないかもしれない。5年後になってもなんの成果も残せず、ただただ仕事に心すり減らして20代終えるかもしれない。

そんで結婚も出来ずに30とかになって転職した先で、思いもかけない才能が開花しちゃって、そしたら私は「向いてない辛い仕事で20代を無駄にした」とかいうアドバイスをそのときの20代の人にしたくなる、かもしれない。




 

でも、そんなこと今言われても、超萎えるし、そんな人生願い下げなんだよ本当に。




 

「仕事終わんないやばい」とか言って、上司やら外注先に謝って、私ならもっとできるしって思ったり、向いてないからやめたいわって落ち込んだりして、そんで意味もなく平日に飲んだくれちゃうし、次の日満員電車揺られて吐き気と激闘を繰り広げながら会社行って、まじでもう辞めちゃおっかなって思ったりして、そんでもなんとか目の前の仕事頑張ってやってるんだよ、そういう私の人生を勝手にRPGの2周目にすんな。

勝手に攻略本買ってきて、勝手にプレゼントすんなよ。って思ってしまう。

 

 

 

アドバイスはありがたいけど、別に求めてない人のとこににまでずかずか入ってきて高説たれて、されたほうも「これ素晴らしい!後悔しない人生バンザイ!」みたいなの気味が悪いね。

失敗しないのって、もうそれ自体が失敗じゃないですか。

 

 

ということで、心の狭い私は「ほっといてくれよ」って憤っている、という話でした。

 

 

 

アドバイスは求められたらする、くらいで良くない?

自分からしてくれなくて大丈夫だよ、本当に間に合ってるんだ。23歳なんて社会から見たら青二才かもしれないけど、その青二才の頭にも一応脳みそは詰まっているし、いろいろ考えて生きてんだよほんと、これでもさ。





 

 

———とかいって、私が大人になったら、すごいお節介ババアみたいに色んな人にアドバイスという名目で口出ししてそうだから怖い。気を付けようと思います。



おしまい。